FX自動売買をMT4で運用されているみなさん、VPSは使っていますでしょうか。そのVPSに掛けている費用はいくらでしょうか。2000円、それとも3000円くらいでしょうか。

私は6年以上にも渡って自宅PC派です。つまりVPSに掛けている費用はゼロ円でした。稼働させるEAの性質によっては自宅PCでも大丈夫だという持論があって、ローコストになる「自宅PC運用」を選択していましたからです。

実際に自宅PC運用での電気代なんてたかが知れています。
参考「MT4を自宅PCで運用すると電気代はいくら?実測してみた!!

ノートPCを2~3年のサイクルで買い替えたとしても、経費の家事按分を駆使することで実質ゼロコストも可能だったりする訳です。
参考「FX自動売買MT4を自宅PCで運用するなら節税でゼロコストを目指せ

ただし、そのコストカットの代償として自宅PCならではのトラブルをいくつも経験しました。
参考「MT4を自宅PCで6年以上運用して体験した7つのトラブル

多数のトラブルに見舞われた経験をもってしてもコストとのバランスを考えると今でも自宅PCはアリだとは思っていますが、これら経験したトラブルはVPSなら無縁だったであろうことも確かです。

ただ、そのトラブルとお別れするのにVPS費用を年間数万円も出すのは高いと感じる訳です。年間100万超えの利益を出して、年間3万くらいのVPS費用であればそこまでコストバランスは悪くないでしょう。

ですが、20~30万の利益しか出ないのにVPS費用として年間3万くらい持っていかれてたらどうでしょうか。高くないでしょうか?

私の主軸としているグリッドトレード(リピート系FX)では、資金100万円をリスク過多にならないよう運用すると年間20万円程度の利益にしかなりません。そんな中でVPSに年間2~3万円も払いたくのです。

ということで、自分自身の収益性に見合うコストバランスまでVPS費用を圧縮しようと試みました。

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VPSはWindowsOSよりLinuxOSのほうが安価である


最初にVPSの費用を圧縮する上での常識です。VPSはWindowsOSのプランとLinuxOSのプランがありますが、月額の費用はWindowsOSよりもLinuxOSの方が安いです。というのも、WindowsOSはライセンス費用が発生し、その価格が月額費用として利用者に転嫁されるためです。

事実、調べた限りでは国内・海外のどの業者であってもスペック等の条件を揃えると、例外なくLinuxOSプランのほうが安かったです(当サイト調べ)。

それに対し、MT4はWindowsアプリケーションであるためWindowsOSが動作環境となります。
VPSコストを抑えるにはLinuxOSというのが選択肢として有力になるのですが、安いLinuxOSのでMT4を動かすうえでOSの違いという大きな問題が生じてしまうのです。

ところがこの問題を解決する既知の方法があります。WINEというソフトを使う方法です。安価なLinuxOSのVPSでもWINEを使えばMT4を稼働させられるということは先駆者の方々が数々の実証例を作ってくれています。

ということで、「より安価」なLinuxOSのVPSを選択肢に入れてコスト圧縮にアプローチしました。

国内最安「月額360円のVPS」でMT4稼働に成功

このアプローチで真っ先に辿りついたのは海外の格安PVS「Time4VPS」。余りの安さに話題が集まり、他方のサイト様でも情報発信されています。

サービス提供開始時は、月額100円ちょっとで利用出来たようで、インターネットの検索エンジンですぐに引っ掛かります。最近少し値上げしてきているようですが、それでもまだかなり安いです。

Time4VPSはデータセンターの位置がリトアニアにあるとのことで、私がメインに利用しているXMのサーバーともロケーションが近かったこともあって、最安プランを契約しMT4を稼働させることにトライしてみました。

が、それには残念ながら失敗したの先日の記事の通りです。
参考「世界最安VPSであるTime4VPSでMT4運用できない理由

プランを変えればMT4稼働できそうなのですがそれだと値段が上がってしまう。それなら他の選択肢は・・・と探すこと、いくつかの海外サービスを見つけたのですが情報が入手しづらく、正直契約回りに不安が付きまといました。

そこで目を付けたのが国内の[PR]WebARENA(VPSクラウド)です。
NTTPCコミュニケーションズという会社が運営しているサービスで、運営会社はその名のとおりNTT系列の会社です。

国内最安を謳っているようで「WebARENA」の最安VPSプランはなんと月額360円です。そしてそのVPSでMT4稼働に成功しました。以下はスクリーンショットです。

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メモリ512MBとスペックこそ最小レベルであり、MT4がきちんと動作するのか??なんて心配もあろうかと思いますが、そこはLinuxOSの軽さという利点が効いているようです。メモリが512MBであってもMT4は軽快に動作しています。現在、MT4を2つ起動していますがまだ余力はありそうです。

FX自動売買としてMT4を稼働させるためのVPSは通常WindowsOSで月額費用がそれなりに掛かりますが、このように

LinuxOSでMT4稼働まで持ち込めればVPS費用を大幅圧縮することが可能です。

今回は最安を狙って[PR]WebARENA(VPSクラウド)で360円まで圧縮しました。他にも高コスパで評判のConohaであれば630円、ABLENETなどもワンコイン程度とかなりお安く済ませられます。

大々的にオススメできるような方法ではありませんが、毎月の費用を落としたいという意欲を持った方は選択肢の一つとして加えてみてもいいかもしれません。

※WebARENAのVPSクラウドでMT4を稼働させるまでの手順を備忘録ついでに記事にしています。もしご興味があれば以下よりどうぞ。
格安VPSでFX自動売買(MT4)環境を構築する手順!月額360円!
さらに安くなったWebArenaの新サービスを利用する場合は以下です。
FX自動売買 MT4環境をWebArena Indigoで構築する手順(国内最安349円)

2018/12/20追記 ConohaのVPSでの手順も記事にしました。
Conoha格安VPSでFX自動売買(MT4)環境を構築する方法

2020/1/5追記 さくらのVPSでの手順も記事にしました。
さくらのVPSでFX自動売買MT4環境を構築する方法(月額600円)

2018/11/29追記
先日、WebARENAの運営からお知らせがありました。最安プランのお値段はそのままでメモリだけ拡張という非常に喜ばしい内容です。
他のサービスを大きく引き離すほどの改良です。詳細は以下の記事にしました。ご興味あれば以下よりどうぞ。
FX自動売買 MT4利用している格安VPSが大幅改良しコスパ最高に!

補足

これまでに私自身が実際にMT4稼働を試みた結果を以下に列挙しておきます。

Conohaの512MBプラン
 Ubuntu18.04 (64bit) 成功
 Ubuntu16.04 (64bit) 成功
 Ubuntu16.04 (32bit) 成功
 CentOS7(64bit) 成功
 
WebARENAのVPSクラウド512MBプラン
 Ubuntu18.04 (64bit) 成功
 CentOS7.4(64bit) 成功

さくらのVPSクラウド512MBプラン
 Ubuntu18.04 (64bit) 成功

Time4VPSのStandard Vps(Sプラン)
 Ubuntu 16.04 (64bit) 失敗
 CentOS7(64bit) 失敗
 ※KVMプランなら稼働するかもしれない

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