概要説明
設定した注文間隔で買い下がり・買い上がり、もしくは売り上がり・売り下がりでポジションを取り、
建値から利益幅もしくは損失幅だけ動いたら決済を行うテクニカルレスのグリッドトレード型EAです。
昨今の変化激しい相場環境へ順応できるよう柔軟性を重視しています。

特徴
- 通貨ペアに制限はありません CFDやビットコインも運用可能です
- 買い、売り、両建て いずれの運用も可能です
- 注文幅、利幅、損失幅を自由に設定できます
- 運用途中でポジションを抱えながら各種設定変更が可能です
- 注文を行う価格帯を指定できます
- ポジション数の制限が行えます
- ロットの積み増しが可能です
- 増えすぎたポジションの集約が可能です
※EAの特性上、トレンドに逆行し続けると多額の含み損を抱える可能性があるため
資金管理等はしっかり行ってください
チャート適用時のイメージ
チャートにEAを展開したときの図です。

注文を行う価格帯を指定すると買なら青ライン、売りなら赤ライン、両建なら黄色ラインで注文を行うラインを表現します。
また設定内容がチャートの左上に表記され、内容は以下の通りです。

① 通貨ペア
② B:BUY S:SELL
③ 注文間隔
④ 利益幅
⑤ 損失幅 (損切り無しの場合、表示されません)
⑥ 現在保有ポジション数
⑦ 最大ポジション数(無制限の場合、表示されません)
損益曲線
・トレンド順行相場
損切を行わないグリッドトレードの典型的な損益曲線を描きます。
・トレンド順行相場(ポジション集約機能使用)

有利な相場で利益の増大が見込まれます。
・トレンド逆行相場

こちらもグリッドトレード運用者にとって常識となる損益曲線です。
目を覆いたくなるような散々な結果となります。
・トレンド逆行相場(ポジション集約機能使用)

こちらも目を覆いたくなるような散々な結果であることは同じです。
損失はほんの少し緩和されていることがわかります。
(場合によっては損失拡大することもあります)
詳細説明
設定パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
| xMagicNumber |
当該EAのトレードを管理するための識別NOです 他のEAと被らないよう数値を設定して下さい |
| xAllowSpread | 許容するスプレッドです(pointで指定して下さい 1Pips=10Point) 本設定値よりスプレッドが拡大している場合は新規注文を行いません マイナス値を入れるとスプレッドを考慮しなくなります |
| xSlippage | スリッページです |
| xType | 買いで仕掛けるか売りで仕掛けるかのパラメータです 買いはB 売りはS 両建はA と設定してください |
| xLots | 取引ロットサイズです |
| xStepLots | 積み増しするロットサイズを設定してください 積み増ししない場合は0を設定してください オプション機能のロット積み増しの項を参照ください |
| xMaxPrice | 注文を行う上限価格(レート)です 0を設定すると無制限となります |
| xMinPrice | 注文を行う下限価格(レート)です 0を設定すると無制限となります xMaxPriceとxMinPriceを0以外の同値にすると新規注文を行いません |
| xIntervalPips | 注文間隔をPipsで設定してください |
| xProfitPips | 利益幅をPipsで設定してください 0を設定すると利確なしとなります(ver2.3) |
| xStoplossPips | 損切幅を設定してください 0を設定すると損切なしとなります |
| xAllowPosition | 許容ポジション数です 本設定に達した場合、新たに注文しなくなります 0とすると無制限となります |
| xSummarizeMode | 許容ポジション数に達した場合に、ポジション集約を行います。 0:ポジション集約しない 1:ポジション集約する 2:ポジション集約し、利確のための指値を入れる -1:指定ポジション数になった場合に損切り 1にすると集約したポジションはEAで決済されませんので裁量で決済ください |
| xMagicNumberSub | 集約したポジションに割り当てるMagicNOです 必ずxMagicNumberと異なる値を設定してください |
| xTradeComment | 集新規注文時にオーダーコメントとして付与する内容です |
| xFontColor | 画面に表示する情報の文字色を設定してください |
オプション機能 ロット積み増し
グリッドトレードでは、等間隔に注文を入れていきますが、より有利なポジションのロットを大きくするための機能です。下図が買いでのトレードでのイメージです。

上図では初期ロット(xLots)に0.1 と設定し、
積み増すロット(xStepLots)に0.01を設定した例です。
買いの場合、高値更新の先端ポジションは必ず初期ロットとなるようになります。
それ以外のナンピン時はxStepLotsだけロット加算してポジションを建てます。
積み増すロット(xStepLots)は、FX業者の最少取引単位より小さい値を設定することも可能です。
たとえば、最少取引ロットが0.01にも関わらずxStepLotsに0.001 と設定すると、
下図のように10ポジション単位でロットを積み増す形となります。

本機能を使いたくない場合は xStepLots = 0 としてください。
オプション機能 ポジション集約
グリッドトレードでは、等間隔に注文を入れていくため多くのポジションを持ちます。
その増えすぎたポジションを集約する機能です。
具体的にチャートを使いながら説明します。
等間隔に注文を入れていくため多くのポジションを持ちました。

保有ロット許容数に達した段階で、全てのポジションを一旦損切します。
損切したポジションの合計ロットで新規にポジションを建て直します。
下記例では50ポジションに達したら集約するようにしていますので、建て直すロットは初期ロット×50です。
集約されたポジションは平均建値から設定利幅だけ有利な指値を入れることができます。

集約後は何事もなかったかのようにグリッドトレードを継続します。

はじめはポジション整理目的で作成したこの機能ですが、
ポジション集約され、そのポジションが決済されることで
集約前の先端ポジションも決済されるのと同義となります。
※先端ポジション:買いでは最高値圏・売りでは最安値圏のポジション
グリッドトレードで先端ポジションはなかなか決済されませんが、
集約したタイミングから半値戻し+利幅分だけ戻せばいいので
先端ポジションが残りづらくなるというメリットも生まれます。
(損失が抑えられる一因になりえる)
但し、本機能を使うことで通常よりリスクを取る形になりますので、
場合によっては本機能を使った方が損失が拡大します。
千刻との機能比較
| - | 千刻 | 千刻・略式 |
|---|---|---|
| 通貨ペア,銘柄 | 制限なし | 制限なし |
| 注文方式 | 成行 | 成行 |
| 注文方向 | 買い・売り・両建て | 買い・売り・両建て |
| 注文間隔 | Pips単位に自由設定可能 | Pips単位に自由設定可能 |
| 利益幅 | Pips単位に自由設定可能 | Pips単位に自由設定可能 |
| 損切幅 | Pips単位に自由設定可能 | Pips単位に自由設定可能 |
| 運用中の設定変更 | ○ | ○ |
| 新規注文停止(決済のみの稼働) | ○ | ○ |
| 決済注文停止(新規注文のみ稼働) | ○ | ×→○(ver2.3) |
| 新規注文価格帯の指定 | ○ | ○ |
| 利確撤退 | ○ | × |
| 損切撤退 | ○ | × |
| 損切建て直し | ○ | × |
| 逆指値注文 | ○ | × |
| トレール決済 | ○ | × |
| ロット積み増し | × | ○ |
| ポジション集約 | × | ○ |
| マルチグリッド | ○ | × |
| スマフォリモート設定変更 | ○ | × |
| 同一システム複数稼働 | ○ | ○ |
更新情報
| 年月日 | Ver | 内容 |
|---|---|---|
| 2015/08/13 | 1.0 | リリース |
| 2016/01/18 | 1.1 | 機能改善:スプレッドフィルター拡張(スプレッドフィルターの無効化) |
| 2016/03/02 | 1.2 | 機能改善:注文価格帯の指定可能 |
| 2016/06/17 | 1.3 | 機能改善:ポジション集約機能の追加 |
| 2016/08/30 | 1.4 | 機能改善:ロット積み増し機能の追加 |
| 2017/01/06 | 1.5 | 機能改善:ポジション集約機能の拡張 |
| 2017/02/08 | 2.0 | 口座フリー版 認証サービス強化版 |
| 2017/02/21 | 2.1 | デモ口座 認証方法変更 |
| 2017/03/01 | 2.2 | 認証方式の変更 |
| 2017/07/08 | 2.3 | マーケット情報(BID/ASK)の不正値チェック追加 処理性能向上など |



