FXの自動売買を行う上で最もポピュラーな方法としてMT4の自動売買ソフト(EA)を利用するものがあります。MT4で24時間自動売買するには、PCを常時稼働させる必要があり、仮想デスクトップ(VPS)の利用がしばしば推奨されます。

当然VPSを利用するにあたり費用が発生しますが、この費用はFX自動売買で利益が出ていようが損失を被ろうが発生する固定費となるため安ければ安いほど嬉しかったりします。

一方、最近では仮想通貨ブームによってマイニング環境としてもVPSを利用するケースも増えているようです。電気代もかからず自身のPC負荷を気にする必要もなく「PCを常時稼働させ続けられるVPS」はマイニング環境として好都合という訳です。

そんな背景も手伝って、最近では海外の格安VPSなどの情報も入手しやすくなっているようです。海外格安VPSという検索ワードで引っ掛けると確かに安いサービスが目に入ってきます。

その中でも特に情報が見つかりやすいのはTime4VPSです。1か月200~300円程度という魅力的なローコスト。そこで今回は世界最安クラスと称されるTime4VPSでMT4を運用してみようと挑戦してみました。

が、先に結論を申し上げると撃沈しました。

※つい1か月前までLinuxOSを触ったことのない人間が尽力した結果です。
※有識者がトライしたら結果は違うかもしれませんが、一般人がネットの情報を頼りに自力解決するには困難なレベル・・・という意味で情報発信させていただきます。

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Time4VPSの最安プランでMT4を動作させるために


Time4VPSの最安プランのOSはWIndows系ではなくLinuxOSとなります。LinuxOS国内でトップシェアのCentOSや人気の高まっているUbuntuとい選択は不自由はないくらいのラインナップはあります。

それに対し、MT4はWindowsアプリケーションであるためWindowsOSが稼働環境となります。つまり最安プランであるLinuxOSのVPSを契約し、いかなるOSを選択しても普通にはMT4を稼働させられません。

ところが世間的にはLinuxOSであってもWindowsアプリケーションを動かしたいというニーズはあるもので、LinuxOSでWIndowsアプリケーションを動かす方法があります。
LinuxOSにWINEというWindowsアプリケーションを動かすためのソフトを使うのが最も有名です。

今回は最安プランであるLinuxOSにWINEを導入して、MT4を稼働させるという方針でトライしました。

Time4VPSの最安プランにおける致命的な問題

世界クラスの格安VPSであるため、遅延がどうだとか、サーバー停止がどうだとか「サービスレベルの安かろう悪かろう」はある程度許容するつもりでいました。が、実際はそういった話ではありません。

つまり、

Time4VPSの最安プランのサービス良し悪し以前に、MT4を正常に稼働させられない

ということです。

LinuxOSでMT4を動作させるというのは他社のVPSで自身でも成功しており、そちらでは複数OSで何度も手順の検証をしました。
ある程度手順をまとめたうえで臨んだのですがTime4VPSでは致命的な問題が発生したのです。

それは

Windowsアプリケーションを動作させるためのWINEを正常にインストールできない

というものです。

今回の方式では、MT4を動作させるためにはWINEは必須です。ですが、WINEを正常インストールすることが叶わなかったのです。

WINEをインストールするにはLinuxカーネル(OSの根幹)のバージョンが3.x(記憶しておらず)ではないといけないようですが、カーネルのバージョンが対応していませんでした。
カーネルバージョンアップがすればいい・・・とも思って試してみるも出来ません。

というのも、Time4VPS最安プランで提供されるVPSは仮想技術としてOpenVZを採用しているからです。OpenVZだと技術上の問題でカーネルをどうこうしようというのはユーザーには出来ません。

分かってしまえば単純な理由で、VPS契約するときにあらかじめ知ることのできた情報ではあります。ですが、素人同然の私には事前にそんな知識は持ち合わせおらず、ここに至るまでも多大な労力と時間を費やしてしまいました。

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まとめ

Time4VPSの最安プランは大変魅力的な価格です。
しかしながら、最安プランのOSはLinuxOSであり仮想技術がOpenVZというものであるため環境構築に制約があり、MT4を動作させることができませんでした。

簡単にまとめると以下です。

LinuxOSでMT4を動作させるためにWINEをインストールする必要があるが

カーネルのバージョンが低くてWINEの動作環境を満たしていなかった

カーネルのバージョンアップすれば対応できると思いトライしたが

仮想技術がOpenVZでありカーネルバージョンアップもできなかった

同社のプランとして最安ではないものの仮想技術KVMのプランもあるため、そちら選択すれば仮にカーネルが問題になってもカーネルバージョンアップが可能(なはず)であり、MT4を稼働させることができると推測します。

しかしながら、KVMプランの価格まで上がることを許容するのであればTime4VPSとは別に選択肢が生まれてきます。

Linux格安VPSで安上がりにしようと思って飛びつくと失敗する可能性があるためご注意ください。少なくともVPSの仮想技術がKVMでない場合は、カーネルのバージョンが古いとWINEをインストールできないリスクを伴うということを念頭に入れる必要があります。

(参考)
尚、Time4VPSは契約後1か月以内であれば返金解約が可能みたいです。
解約する事態になってしまった場合はこちらのサイトが参考になるかと思います。
time4vpsに失敗 解約したメモ

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