FX自動売買を行う最もポピュラーな方法の1つにMT4上でシステム(EA)を動かすというものがあります。EAを動かすためのPCが必要になってくるのですが、自宅PCかVPSかという選択肢を取っているかと思います。
私はMT4を開始した当初にVPSの月額費用を払うのがイヤだったこともあり、自宅PCでの運用を開始し今でも自宅PCで運用を続けています。
ですが、自宅PCであってもランニング費用は掛かってきます。その最も分かりやすいコストの1つが電気代です。
VPSアフィリのブログではしばしば「自宅PCは電気代が掛かる」といったデメリットを表現する記事を目にすることもありますが、実際のところはどうなのでしょう。
PCを24時間稼働させ続けるとそれなりに電気代が掛かりそうなイメージは確かに先行しますよね?ですが、実態を把握されている方は結構少ないのではないでしょうか。
そこで本記事では
MT4を自宅PCで運用すると電気代がいくら掛かるのか実測値をお伝えします。
自宅PC派の電気代が気になる?
VPS派の電気代がどれだけ節約できている?
そんな疑問の解決につながれば幸いです。
MT4を24時間稼働させている自宅PCについて
電気代といっても、稼働させているPCや利用状況によって随分と変わってきます。
まずそのあたりを先に記載していきます。
MT4を稼働させているPC
使っているPCは以下です。
機種 | ASUS VivoBook E203NA-232 |
---|---|
OS | Windows10 |
CPU | 1.1GHz |
メモリ | 2GB |
記憶媒体 | eMMC |
回線 | ロケットモバイル 神プラン | 補足 | FX自動売買専用。その他の用途には一切使わず。 |
MT4を稼働させるPCとしては市販最低スペックでも十分なケースが多く、今回の実測したPCも市販最低スペックレベルです。
PCの利用状況
ノートPCの置き場はもちろん直射日光の当たらない涼しい部屋です。上図のようにアダプタ接続して給電し続け、モバイルルータはPCにUSB接続してPC経由で給電しています。つまり今回の計測ではPC+モバイルルータの消費電力の合算ということになります。
(2018/7/09追記)
追加調査としてノートPC単独の計測も実施しました。
PCの電源設定は一般的な節電モードとし、ディスプレイの電源は切れるように設定。
MT4は2つ(XMとFXTF)で、当サイトのEA(千刻など)を5つ稼働させていました。
参考までに計測期間内のトレード総数は決済基準で331回(1日あたり30回強)です。
MT4以外の起動ソフトとしてはウィルス対策ソフトと、DOSコマンド(お手製のチープな監視ツール※)が動作している状態です。
※当サイトのEAは認証機能を有しているため認証サービスが稼働しているか監視している
PCの電気代の計測方法
PCの消費電力を正確に測るためにワットチェッカーを用いました。
ワットチェッカーとはその名の通り消費電力を計測する機器です。実際に使用した機器は「Bluetoothワットチェッカー REX-BTWATTCH1」というものです。
計測範囲は0mW~と僅少な値も計測が可能で精度も±30mWと比較的精度はいいようです。
MT4を24時間稼働させたときの消費電力
勿体付けても仕方ないので早速ですが結果を掲載します。
日別の消費電力
以下の図は日別の消費電力(kWh)のグラフです。
計測期間は2週間ほど取りましたが、横ばい状態が続きました。
相場がよく動く日とほとんど動かない日があり、MT4でいうとレート配信頻度(ティック更新頻度)やトレード回数も随分異なりますが、消費電力という観点でいえばほとんど差がでません。相場が動かない土日(上図赤枠線内)に関してはほんの少しだけ消費電力は少ないですがそれでも微々たる差です。
従いまして、
レート配信頻度やトレード頻度が消費電力に与える影響は低く、日ごとに消費電力の変動はない
と言っても差し支えないかと思います。
※EAの処理自体が非常に重く、CPU負荷が多大に変動する場合は事情が異なると思われますが、そのようなEAは想像しがたいです。
日別の電気代
消費電力を電気代に換算したグラフです。(1KWh=25円と一般的な設定)
上図の通り、1日あたり3円ちょっとです。
ノートPCだけでなく、モバイルルーターを合わせても24時間稼働させて3円程度しか掛かってないのです。
(2018/7/09追記)
次にモバイルルーターのUSBをノートPCから外し、ノートPC単独で計測したときの電気代です。
こちらは1日あたり1.6~1.7円程度です。(7/7 土曜日 は少し作業した関係で消費電力が多いです)
驚きの安さです。これでは電気代節約のために相場の動いていない土日に電源を切っておこう・・・という行動を起こす気にならないくらいですね。
ノートPC+モバイルルーターのケースの累積グラフも一応確認してみましょう。
(1日あたりの消費電力 × 日数)で算出できる綺麗な比例関数に近似できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。24時間稼働させると電気代はそれなりに掛かるだろうというイメージを払拭する結果が出ました。この結果に驚いた方も少なくないかと思います。
PCを24時間稼働しても1日にたった3円、これを覚えやすい数値にざっくり丸めると
1か月のPC電気代は50円くらい
モバイルルーターを含んでも100円くらい
ということです。あくまでも私のケースですが、市販最低スペックのノートPCを節電モード&ディスプレイオフで運用すると近い値になると思います。
VPS利用者の方は電気代が月に100円節約できている・・・といったチープなメリットは認識すらしなくてもいいレベルです。
自宅PC運用にあたっては電気代なんて小さな事を気にする必要はありません。安定稼働させるための対策やトラブル発生(参考 MT4を自宅PCで6年以上運用して体験した7つのトラブル)による機会損失がどうなのかを気にするようにしましょう。
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