先日上げた記事「格安VPSでFX自動売買(MT4)運用費は500円程度に圧縮可能」のなかで紹介している格安(国内最安?)のVPSサービスを提供しているWebARENAから「重要なお知らせ」と題するお知らせメールがありました。

すでに[PR]WebARENA(VPSクラウド)の最安プランでFX自動売買(MT4)を運用している私にとっては、「何か新サービスでも増えたのだろう」と大して気にも留めていなかったのですが、どうやら自身にも影響のある内容のようでした。

内容を確認すると、最安価格帯のVPSプランの変更があるとのこと。その変更とは嬉しいことに価格据え置きでメモリ増量というものでした。

VPSサービスでは国内最安レベルという尖った部分があった中、さらにスペックアップということで他社サービスを凌駕して抜け出たかと思います。ということで本記事ではWebARENAの改良について紹介していきたいと思います。

尚、WebARENAのVPSサービスをFX自動売買(MT4)として利用するのは、先日の記事でも記載している通り普通の使い方ではありません。それなりにITリテラシーのある方が、少しのやる気を伴って取り組む必要があることを先にお伝えしておきます。
※画像での外部リンクは広告となります。予めご承知おきください。

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WebARENAのVPSクラウド改良「スペックアップ」

格安VPSであるWebARENAからお知らせメールが届いたのは2018年11月20日です。このメールには以下のような主旨の内容が記載されていました。

WebARENA VPSクラウドでは、お客さまへのより良いVPS環境の提供を目的に設備増強を行い、ゾーン1の512M-SSDタイプ(KVM)と1G-SSDタイプ(KVM)
についてメモリを増量したインスタンスタイプに変更いたします。

■対象となるインスタンスタイプと変更内容
<変更前>
512M-SSDタイプ(KVM) メモリ512MB CPU仮想1コア SSD20GB
<変更後>
新1G-SSDタイプ(KVM) メモリ1GB CPU仮想1コア SSD20GB

<変更前>
1G-SSDタイプ(KVM) メモリ1GB CPU仮想2コア SSD30GB
<変更後>
新2G-SSDタイプ(KVM) メモリ2GB CPU仮想2コア SSD30GB

■適用日:2018年11月20日

サービス提供開始は2018年11月20日なので、すでにサービス提供開始されています。

これまで最安プランはメモリ512MBでしたが、価格は同じくしてメモリ1GBまで拡張されます。メモリ1GBプランも同様にスペックのみが上がってメモリ2GBまで拡張です。

この内容は正直驚きました。国内のみならず海外のVPSサービスを含めて見ても月額360円でメモリ1GBのプランは他にはなかなか見当たらないです。現存サービスでは世界レベルで最高峰のコスパといっても大袈裟ではないかもしれません。

 

WebARENAのVPSクラウド改良「OS選択肢の拡大」

すでにWebARENAのLinuxOS系VPSクラウドでFX自動売買を開始している私にとってはメリットはないのですが、2018年10月末にLinux系OSで人気が非常に高まっているUbuntuが選択可能になっています。

私が契約したのは比較的最近ですが、そのときはUbuntuはなくCentOS7を選択せざるを得ませんでした。もしUbuntuが選択肢があったならば、間違いなくUbuntuを選択してFX自動売買(MT4)環境を構築したと思います。

というのも、UbuntuのほうがMT4を稼働させるまでの手順が楽だったからです。(Conohaで試行した時の経験からそう判断しています)

OSシェアとしてはCentOSのほうが高いのですが、MT4を動作させるという観点では情報量はUbuntuのほうが多いです。そのあたりも含めUbuntuの選択肢が増えたのは歓迎すべき改良かと思います。

 

格安VPSの価格比較 WebARENAのコスパを見る

他社サービスに比べてWebARENAが安いのか・・・という観点で確認してみます。
調査日は2018年11月22日です。

各社LinuxOS系のVPS最安プラン比較

サービス 初期費用 月額費用 CPU メモリ ストレージ
WebARENA 1GBプラン 0円 360円/月 1コア 1GB SSD:20GB
Conoha 512MBプラン 0円 630円/月 1コア 0.5GB SSD:20GB
さくら 512MBプラン 1,000円 685円/月 1コア 0.5GB SSD:20GB
ABLENET VPSプラン(V0) 865円 424円/月 1コア 0.5GB SSD:30GB
HD:50MB
Vultr VC2プラン 512MB
(海外格安サービス)
0ドル 3.5ドル/月
約395円/月
1コア 0.5GB SSD:20GB

上記の通り、初期費用・月額費用ともに最安でありながら、メモリは他社サービスの0.5GB(512MB)に対して、今回の改良で2倍の1GBというスペックです。
ストレージについてはほとんど横一線ですが、ABLENETが優位のようです。

 

各社Windows系OSのVPS最安プラン比較

サービス 初期費用 月額費用 CPU メモリ ストレージ
Conoha WIN1GB 0円 1、800円/月 2コア 1GB SSD:50GB
さくら W768プラン 1,000円 2,000円/月 1コア 0.75GB SSD:30GB
ABLENET Win1プラン 1,800円 1、600円/月 2コア 1GB SSD:60GB
HD:100MB
お名前.com 1GBプラン 0円 1、780円/月 非公開 1GB 50GB
つかえるねっと シルバー 2,000円 2,980円/月 3コア 2GB 50GB

WindowsOSはLinuxOSよりもリソース消費が多いため、最安プランでもスペックそのものが高めになっています。またWindowsOSのライセンス費用も上乗せされることもあって、Linux系OSのVPSサービスに比べて月額1000円以上も値段が上がってしまいます。

お名前.comはCPUのコア数は非公開でストレージもSSDなのかHDなのかは明記はありませんでした。コストパフォーマンスとしての観点でみるとABLENETENT、Conohaのほうが良さそうです。
また、つかえるねっとは月額が高いですが長期契約などで2000円前半まで割引されます。高スペックを望むなら「つかえるねっと」という選択肢も有力になってくるのではないでしょうか。

 

WebARENAとWindowsOSのVPSサービスでの比較

概ねスペックが近いものを選定して比較してみました。

サービス 初期費用 月額費用 CPU メモリ ストレージ
WebARENA 1GBプラン 0円 360円/月 1コア 1GB SSD:20GB
さくら W768プラン 1,000円 2,000円/月 1コア 0.75GB SSD:30GB
お名前.com 1GBプラン 0円 1、780円/月 非公開 1GB 50GB
Conoha WIN1GB 0円 1、800円/月 2コア 1GB SSD:50GB

こうしてみると、いかにWindowsOSのVPSサービスが高額か分かります。OS問題さえクリアできれば、大幅にコストダウンが図れるというのはこういうことです。
格安VPSでFX自動売買(MT4)運用費は500円程度に圧縮可能

 

WebARENA のメモリ拡張の前後比較

WebARENAのメモリ拡張はVPS再起動してから反映されるということで実際に再起動してみました。

メモリ拡張が行われる前のリソース状況です。

次にメモリ拡張後のリソース状況です。

上図の通り、無事にVPS再起動でメモリ拡張されました。これまでも別にカツカツではなかったもののメモリの空き容量が随分と広がりました。

まとめ

今回のWebARENAの改良は、業界の水準というかバランスを崩すくらいの思い切りのあるものではないでしょうか。最安プランという観点では、国内最安でありながらスペックは他サービスを凌駕しています。

FX自動売買でLinuxOSのVPSを使う・・・なんて真っ当な方法ではないですが、もしそこまで持ち込めるのであれば月額360円に落とせます。同じ1GBメモリのVPSサービスであればWindowsOSよりLinuxOSのほうがOSのリソース消費が少ないことから、MT4をより多く動かせるといった僅かなメリットもあります。
参考「格安VPSでFX自動売買(MT4)環境を構築する手順!月額360円!

WebARENAのサービスレベル(SLA)がどう・・・というのは不明ですが、間違いなく現存サービスではコストパフォーマンスは最高峰であるといえます。

補足
WebARENAでのFX自動売買(MT4)稼働は1か月経過しましたが、問題はいまのところ発生していません。

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