FX自動売買をMT4で運用する際のPCとして、大きく分けると自宅PCを使うかVPSを利用するかという選択肢があります。FX自動売買用と謳われるVPSは月額2,000円前後掛かるのが通常です。

運用益が非常に多く得られているのであれば大したコストではないですが、そうではない方にとっては月額2,000円というのはどうでしょうか。私にとっては高いと感じます。

同様の思いを抱く方の中にはコストダウンを狙って自宅PCでの運用をされる方もいます。実際に私自身もVPSの高コストを問題視し自宅PCで運用を続けました。

結果的に自宅PCの運用歴は6年以上にも渡り、いくつかのトラブルも経験していますが、それでも低コストが実現できる自宅PC運用は選択肢としてありだと思っています。

ということで、FX自動売買(MT4)を自宅PCで運用する際のコストダウンを狙って、今回はスティックPCはどうなのか、、、ということで実際に使ってみました。

スティックPCとは

そもそもスティックPCというものをご存知でしょうか。
発売当初はちょっとした話題にはなったのですが、話題性の持続もなく普及もせず・・・ということで、全く知らないという方も少なくないかと思います。スティックPCの特性上、スペックの低いものがほとんどであり、用途が限られるなどの実用性が乏しさが普及を妨げたのでしょうか。

とはいえ、FX自動売買のみに使うのであればスペックは低くても問題にならないケースは多くあります。FX自動売買(MT4)の界隈では、スティックPCでMT4を動かすというものは情報として以前からあるくらいですが、そもそもスティックPCというキーワードが世の中一般的にみるとマイナーすぎるのです。

改めて説明します。
スティックPCとは、スティックと評されるようにスティック型の超小型のPCです。大きさは、USBメモリーよりも一回りか二回りくらい大きい程度。本体にUSBポートとHDMI端子がくっついており、テレビのHDMI端子につなげて利用する特徴的な利用形態のPCです。

バッテーリーも内蔵されていなければディスプレイやキーボードもついておらず、小型というだけでなく安価であるのも特徴の1つとなります。実物は以下のようなものです。大きさ比較のためにモバイルルーターを並べて見ました。

市場流通しているスティックPCの販売価格帯は2万円前後が多く、安いものであれば2万円を切ってきます。ノートPCであれば最低スペックの販売価格帯は3万円前後ですので、ノートPCよりもさらに安価です。

スティックPCの起動方法


私自身、スティックPCが初めてでしたが、あっけないほど簡単に利用開始できます。
箱を開封したら
・付属の電源アダプターを接続する
・HDMI端子をテレビの接続口に差し込む
・スティックPCの電源を入れる
・テレビの入力切替をHDMIに切り替える

これだけです。上記だけでテレビにPC画面が表示されます。
スティックPCはキーボードとマウスが付属していませんので、自前のキーボードとマウスをUSBポートに接続することで普通のPCのように利用できます。

商品を開封してから、初回起動時の設定画面が終わるまでに要した時間は15分程度でした。もちろん同梱されている説明書は不要なレベルです。

スティックPCをFX自動売買端末に仕立て上げる

ここまで来たらあとは通常のPCと同じです。
ポイントだけ絞って記載すると以下です。

1.インターネット接続設定をする
初期設定で実施していたら改めての設定は不要です。
有線LANのポートがないため、無線接続が基本となります。

2.WindowsUpdateをする
大型アップデートが間近であった場合は、すぐに実施しないほうがいいかもしれません。
不具合の多いアップデートは返って良くない結果になることがあります。
また、スティックPCのディスク容量はかなり小さいため、Updateファイルはこまめに削除しないとすぐにディスクフルになります。

3.セキュリティソフトをインストールする
必ず導入です。無料のものでも十分です。

4.電源オプションの設定を変更する
24時間稼働させたいので、長時間放置しても(無操作であっても)PCの電源が落ちないよう設定を変えます。

5.WindowsUpdateの自動実行を無効化する
結構重要です。WindowsUpdateの自動実行を無効化します。勝手にWindowsUpdateが走って再起動が走るなどで、予期しないタイミングで自動売買も止まってしまうからです。
Windows10は普通にはWindowsUpdateを無効化できませんので、ツールなどを使うのが手っ取り早いです。

6.MT4をインストールし、EAやインディケータを導入する
MT4をインストールし、EAなどを入れて自動売買を開始します。

※なお、上記4の電源オプションのうち、ディスプレイの電源の項目は注意が必要です。
省電力を狙って、ディスプレイ電源が落とす設定にしたら(私の場合)PCの挙動が安定しなかったです。

スティックPCの使い勝手

PCを使いたい場合はテレビをつけて入力切替でHDMIに変更すればPCが見れます。
パソコン操作等が終われば、通常のテレビ視聴などに戻したりテレビを消すだけす。
このように書くとわりと簡単なのですが、事情は少しことなります。

スティックPCは超小型でありスペースを取らないメリットがあります。それを最大化しようとするとキーボードとマウスは利用時のみ接続するという利用スタイルになります。

つまり、PCを使うときはキーボードとマウスをスティックPCのUSBポートに差し込んで・・・という一手間が増えるのです。FX自動売買にしか使わない端末であれば利用頻度は非常に低いのですが、面倒くさがりの私にとって使う度にキーボードとマウスの接続は地味に煩わしく感じました。

スティックPCで運用するならワイヤレスタイプの無線キーボード・マウスがどうしても欲しくなりますが、それでも使っていないときのキーボードとマウスはどこかにしまっておかなければなりません。普通にテレビに接続して利用していたのでは、超小型による省スペースというメリットは感じることはないでしょう。

スティックPCの運用コストはどの程度か

次に気になるコスト面についてです。

まず必要になるスティックPCそのものです。本体の予算として2万円程度見ます(安いものであれば15,000円そこそこで入手も可能)。
24時間365日稼働させ続けるものですので、基本的には消耗品であると割り切る必要があります。

私の経験上、壊れる前に買い替えるなら2年程度でのサイクルで買い替えたほうがいいかと思います。(ノートPCは私の経験上2年間で故障したことがないため2年としています)
(参考)MT4を自宅PCで6年以上運用して体験した7つのトラブル

ランニングコストとして電気代も加えて掛かってきます。電気代についてはノートPCでどの程度になるのか以前も調査して記事にしたことはありますが、今回も前回と同様ワットチェッカーで計測してみました。

1日あたり1.8円に満たない金額です。実際に60日計測した結果は以下の通りで、、1か月で約50円程度しか掛からない事が分かりました。

自宅に常時接続のインターネット回線があるという前提であれば、通信費は別途かからないためコストとしては
「2年サイクルでのスティックPC購入費」と「電気代」を合算して月当たり1000円程度です。

※USBポートのキーボードとマウスがなければそのコストも掛かります。無線のキーボードとマウスがセットになっているもので最安で3,000円程度掛かります(2019年2月ドンキーホーテにて調査)。

VPS費用に月額2,000円近く掛かるのに対し、自宅PCのトラブルを許容できれば毎月1,000円くらいまで運用費を下げられる・・・ということです。

スティックPCをFX自動売買端末にしたときに運用上気を付けるべき点

FX自動売買端末として運用できるのですが気を付けるべき点です。実運用している中でその点を挙げるとしたら以下に2点です。

1.バッテリー内蔵でないため、停電などによってPCが止まる
2.インターネット接続が有線LANでつなげず無線LANとなる

スティックPCはバッテリー内蔵ではないため停電への耐性が当然ありません。ちょっとの停電や家庭の事情でブレーカーが落ちるとPCの電源が落ちてしまいます。
一方のノートパソコンであればスティックPCよりも少し価格は上がる傾向にありますが、内蔵バッテリーのおかげで停電しても問題ないのです。

また、インターネット接続が無線LANになるという点も念のため上げます。FX自動売買(MT4)は有線LANを提言・推奨するWEBサイトもありますが、無線LANの回線品質が許容できないような自動売買システムを動かすのであれば、そもそも自宅PCでの運用が向かないです。そのようなデリケートな自動売買システムは迷わずに「高品質なVPS」をオススメします。

スティックPCはFX自動売買端末としてアリか

スティックPCをFX自動売買端末として使う・・・ということで、使い出し、使い勝手、運用コスト、注意点をざっと上げました。
テレビに接続して使う分には超小型というメリットはあまり感じられないですが、一般的なVPSの利用料を払っている方に比べればコストは安価に抑えられます。

が、これだけであればスティックPCを選択する優位性にまでつながらないです。

というのも、スティックPCはッテリー内蔵はありません。ノートパソコンはバッテリー内蔵でなおかつ、最近のノートパソコンは本当に安いです。
スティックPCは停電耐性でノートパソコンに劣る分、せめて価格面で優位に立ちたいところですが、驚安の殿堂「ドンキホーテ」がノートパソコンを2万円で販売しています。

スティックPC本体に2万円を掛け、キーボードとマウスの周辺機器を揃えて・・・となると返って割高になります。価格面で優位に立てないなら、バッテリー内蔵で周辺機器を揃える必要のないオールインワンのノートパソコンを私なら選択します。

しかもこのドンキーホーテの2万円パソコンは、2018年モデルは価格据え置きでメモリが4GBに倍増という嬉しいスペックアップを果たしています。今のところ容易に手に入るFX自動売買専用端末として、これ以上のコスパの高いPCはないのではないのではないでしょうか。

ということで結論付けるとしたら、

FX自動売買専用端末としてスティックPCは通常のVPSに比べてコスト圧縮にはなりますが、ノートパソコンに比べて停電への耐性がなく、価格面でノートパソコンと並ぶなら敢えて選択するものではない

というものになります。言い換えるとノートパソコンに比べて、価格面で大きく優位に立てるならスティックPCはアリです。

スティックPCがノートPCよりも優位性を持たせるには

ドンキホーテが2万円でPCを発売してしまっている以上、価格で優位性を出すのがなかなか難しい状態ですが、省スペースという観点ではスティックPCに優位性が出るケースがあります。
具体的にはスティックPCをリモート専用端末として利用するという方法です。

スティックPCをテレビに接続して普通に使う分にはキーボードとマウスが必要になりますが、リモート専用端末とするならばキーボードとマウスは不要です。
スティックPCにリモート操作ソフト(無料のもので十分)を導入し、タブレットやスマフォ、自宅の他のノートPCからリモートで利用するという形であれば本当に省スペース化が可能になります。

キーボードとマウスすら接続していないスティックPCは本当にパソコンが存在していないと誤認するレベルの省スペースを実現できます。
また、テレビのHDMIにすら接続しなくても平気な方法もあるのでそういったものを活用するものアリかもしれません。

停電リスクをどう捉えるか

普段、気にも留めないくらい当たり前に電力が供給されていますが、そもそも停電リスクはどの程度あるのでしょうか。
少々気になったこともあり、少し調査してみました。やはりといか、日本における停電リスクは相当低いといえます。

(東京電量ホールディングス:停電回数の国際比較のグラフより)

1年あたりの停電発生回数は0.15回とのことです。停電に見舞われる期待値は6~7年に1回くらいという解釈でしょうか。
自宅PCで運用している場合、「停電リスク < その他リスク」であるのは間違いないです。

スティックPCのWeakPointとして「バッテリー内蔵されていない」という点を上げましたが、そこまで過剰に気にする必要がないというのは付け添えさせていただきます。

参考

自宅PCではなくとも運用コストは下げられます。VPSでコストダウンを図るという考えもあります。
格安VPSでFX自動売買(MT4)運用費は500円程度に圧縮可能

ノートパソコンの電気代を計測した記事です。
MT4を自宅PCで運用すると電気代はいくら?実測してみた!!

長い運用期間で見舞われたトラブルについての記事です。
MT4を自宅PCで6年以上運用して体験した7つのトラブル

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